|
リルゾールは、唯一、ALSの治療薬として、FDA(アメリカ薬剤局?)で承認された薬です。この薬は、ALSの進行を遅らせたと言われています。治験の第3相試験において、約1000人の患者に対して、僅かではあるが、統計的には著しく、患者の生存期間を延ばしたと言われています。 ALSの原因の一つの説に、ニューロトランスミッターのひとつである、グルタミン酸塩が、運動ニューロンの周りに、細胞を死に至らしめるほどの、有毒なレベルまで蓄積したため、という説があります。 リルゾールには、神経細胞からグルタミン酸塩を解放し、また、グルタミン酸塩レセプターにあるグルタミン酸の影響を阻む、という、2つの機能があると言われています。 筋力や他の運動機能には無効ですが、ALSの進行の抑制、特に球麻痺症状には有効であると言われています。現在は、日本を含めて、この薬の追試が行われています。
このページはDoug Jacobson 氏のホームページ に掲載されている、Dr.D. Eric Livingston 氏の文章の”ALS:A Guide for Patients”の中の ”Drugs to Treat ALS” をもとに、一部、私の得た情報を加えて編集したものです。専門用語や英語的表現で、正確に訳せなかった部分や、誤訳、勘違い等が、あるものと思いますが、お許し下さい。 意見、感想、間違いのご指摘はメールにてお願いします。特に専門家の方からのご意見を、お待ちしています。 |
||
トップページへ |